消防設備士はやめとけって本当?きついと言われる理由や向いている人の特徴を紹介!

大阪府堺市を拠点に、店舗、オフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備工事、消防設備の点検・保守・工事を行っている松電工舎です。

消防設備士とは、消火器やスプリンクラーといった、人々の安全に不可欠な消防用設備の設置、整備、そして定期的な点検を担う専門職です。「消防設備士はやめとけ」という声も耳にすることがありますが、その実際のところはどうなのか、関心をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、消防設備士の仕事が持つ大変な側面や、この仕事に向いている方・そうでない方の特徴、さらに消防設備士の資格を取得することで得られるメリットについて、分かりやすく解説します。




■消防設備士が「やめとけ・きつい」といわれる理由



消防設備士は国家資格であり、社会的信用度も高く、多様な施設で活躍できる仕事です。しかし、消防設備士として働き始めてから後悔することがないよう、事前に職務に伴う厳しさも理解しておくことが大切です。ここでは、消防設備士の仕事が「きつい」といわれる主な5つの理由を解説します。



・身体的な負担

消防設備士の業務は、現場における設備の設置工事、維持管理のための整備、そして法令に基づく点検作業が中心となるため、相応の体力が必要です。特に、工場や大型商業施設、高層ビル、広大なマンションなど、大規模な現場での作業は体力を使うため、体力に自信がない方にとっては厳しいと感じる場面もあるかもしれません。ただし、経験を重ねる中で作業に慣れ、同時に体力も向上していくことが多いです。



・労働環境の過酷さ

消防設備士の業務には、高所での作業や、電気系統あるいは重量物の取り扱いが伴う場合があり、これらは危険を伴う作業と言えます。脚立や移動式足場、高所作業車などを用いる際には、墜落・転落といったリスクに十分配慮する必要があります。


また、電気設備に関わる作業では感電のリスクが、重量物の運搬・設置では資材の落下や作業員の転倒といったリスクもあります。これらの危険要素に常に配慮しながら業務を遂行することに、プレッシャーを感じることもあるでしょう。もちろん、安全管理は徹底されていますが、安全に作業に臨むためには、高い集中力が求められます。



・給料が見合わない

消防設備士としてのキャリア初期には、給料が仕事の負荷に見合わないと感じることもあるかもしれません。特に、業務開始直後は見習い期間とされ、給与が比較的低く設定されている場合も少なくありません。そのため、仕事内容に対して報酬が十分でないと感じてしまうこともあるでしょう。


しかし、実務経験を積み重ね、関連資格を取得して対応可能な業務範囲を拡大していくことで、キャリアアップと共に年収の向上も十分に目指せます。



・残業、夜勤、休日出勤が発生しやすい

消防設備士の業務においては、現場作業の進捗の遅れや、作業完了後の報告書類作成などにより、残業が発生するケースもあります。また、商業施設や工場といった場所では、通常の業務時間帯を避け、夜間や休日に消防設備の点検・整備を実施することが一般的です。


さらに、設備トラブルなどの緊急時には、迅速な現場対応が求められるため、不測の呼び出しに備えておく必要もあります。



・覚えることが多い

消防設備士の資格は種類が多く、対応できる業務範囲を広げるためには、複数の資格を取得していく必要があります。取り扱う消防設備の種類も多いため、個々の設備の機能や構造、適切なメンテナンス方法などを深く理解していなければなりません。加えて、消防法や関連条例は定期的に改正されるため、常に最新の知識へとアップデートし続ける必要があります。




■消防設備士に向いている人・向いていない人



ここでは、消防設備士という仕事への適性について、向いている方とそうでない方、それぞれの特徴を具体的にご紹介します。



<向いている人>


・体力に自信がある

現場作業が業務の大部分を占める消防設備士にとって、体力は重要です。建物内の多種多様な設備の点検・整備を行うため、広範囲を移動したり、時には重量物を運搬したりする必要もあります。身体を動かすことを「良い運動だ」と前向きに捉えられる人であれば、よりやりがいを感じられるでしょう。


・責任感がある

消防設備は、人々の生命や財産を火災から守るための極めて重要な設備です。そのため、自らの仕事が社会の安全に直結するという強い責任感を持てる人にとっては、大きな使命感と誇りを感じられる仕事となるでしょう。「自分の仕事が誰かの命を守っている」という事実は、働く上での大きな喜びとなり得ます。


・協調性がある

消防設備士の業務は、多くの人と関わりながら進める場面が少なくありません。そのため、円滑なコミュニケーションと協調性は非常に大切です。現場によっては、電気工事や内装工事など、他の専門業者と緊密に連携する必要が生じるため、的確な情報共有と協力体制の構築が求められます。特に大規模な現場では、チームで協力して作業に取り組むことが多いため、協調性のある人材は組織において一層重宝されるでしょう。



<向いてない人>


・地道な作業が苦手

消防設備士の業務には、数多くの消防設備を一つひとつ丁寧に点検・整備していくといった、地道で根気のいる作業が数多く含まれます。こうした細やかで反復的な作業が苦手な方にとっては、時に苦痛を感じるかもしれません。


・汚れることに抵抗がある

点検・整備の対象となる消防設備は、必ずしも清掃が行き届いた場所に設置されているとは限りません。時には、埃や汚れなどが蓄積した中での作業も発生します。作業服などが汚れることに強い不快感を覚える方にとっては、ストレス要因となる可能性があるでしょう。

・新しいことを学ぶのが苦手

消防設備士が取り扱う設備は多種多様であり、業務範囲を拡大し専門性を高めていくためには、継続的な資格取得が奨励されます。また、関連法規の改正にも迅速に対応する必要があるため、常に新しい知識や情報を吸収し、自身をアップデートしていく意欲が求められます。新しいことを学ぶのが苦手な方にとっては、苦労が伴うかもしれません。




■それでも消防設備士の資格をとるメリットは?



消防設備士の仕事には大変な側面もありますが、それを上回る多くのメリットが存在します。ここでは、消防設備士の資格を取得することで得られる主なメリットを3つご紹介します。



・就職、転職で有利

消防設備士の資格は国家資格であり、社会的信頼性も高く、専門技術者としての価値も評価されやすいと言えます。特定の業務を独占的に行える「業務独占資格」であるため、有資格者は就職や転職の際に有利に働く場合が多いです。



・安定した需要

建物の所有者や管理者には、消防法に基づき、消防設備の設置と定期的な点検・報告が義務付けられています。このため、消防設備士の仕事は常に安定した需要があります。新築物件はもちろん、既存の建物においても定期的なメンテナンスが必要となるため、仕事がなくなることはないでしょう。



・キャリアアップ、年収アップ

消防設備士としての実務経験を積み、さらに資格を取得することで、対応可能な業務の幅も広がります。これにより、より高度な業務を任されるようになり、キャリアアップが目指せます。また、資格手当の支給や昇進・昇給などにより、年収アップも期待できます。


》消防設備士の年収はどれくらい?年収アップのコツや取るべき資格を紹介!




■まとめ



消防設備士の仕事は、時に大変な面もありますが、それを乗り越えることで大きな達成感や社会貢献を実感でき、キャリアアップや年収向上といったメリットも得られます。未経験からでも始めやすく、実務を通じて着実にスキルを磨き、専門性を高めていけるため、挑戦しがいのある仕事といえるでしょう。




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