消防設備士の転職先はどんな会社がおすすめ? 転職市場や求められる人材を解説  


皆さんこんにちは。

大阪府堺市を拠点に、電気設備工事・空調設備工事・防災設備工事を手掛けている松電工舎です。


建物には、火災の検知・報知や初期消火、そして避難などに使用される「消防用設備」が設置されています。そんな消防用設備の設置・点検・交換などを行う、とても重要な仕事が「消防設備士」です。


消防用設備はあらゆる建物に設置されているため、消防設備士の活躍の場は広く、転職の際もさまざまな選択肢があります。とはいえ、「ずっと今の会社で働いてきたので、どういう転職先があるのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。


そこで今回は、消防設備士の転職市場や求められる人材、おすすめの転職先について解説します。




■消防設備士の転職市場



最初に、消防設備士の転職市場について確認しておきましょう。現在、消防設備士の転職市場は、人材不足といっていい状態になっています。もともと、防災関連の仕事は人手不足の深刻化が指摘されていました。


主な原因の1つは、近年になって国全体で防災意識が高まり、消防用設備の設置や点検を正しく行なおうとする企業や施設が増えたことです。消防用設備に関する法規制も年々厳しくなっており、適切な設置工事やメンテナンスを行える人材が求められるようになりました。


また、消防設備士は業務独占資格であり、消防用設備の設置・点検・交換といった業務は消防設備士の国家資格を持つ人だけが行うことができます。さらに、消防用設備はあらゆる建物で必要とされるため、設置や点検の需要も生まれ続けます。こういった事情が重なったことで、消防設備士は人手不足に陥ったのです。


そのため、多くの会社が好条件で消防設備士の有資格者を求めています。上述したように、建物がある限り必要とされ需要がなくならないので、仕事の安定性が非常に高いのも消防設備士の特徴です。資格を持っていれば、今の時点で就職しやすいだけでなく、将来にわたって仕事の獲得に困ることはないでしょう。


より具体的に見ていくと、消火器の整備・点検に必要な消防設備士乙種第6類などは、需要がある割に取得難易度が比較的高く、保有者が意外と少ない資格です。当然、転職市場では人材不足が深刻化しており、高待遇・好条件で多数の求人が出されています。


資格取得後は、キャリアアップや年収アップのチャンスも多く、現場経験を積んで関連資格も取得すれば、さらに活躍の場が広がります。消防設備士の資格を持っている方は、よりよい条件を求めて積極的に転職を検討するといいでしょう。




■消防設備士はどんな人材が求められているの?



消防設備士は売り手市場になっていますが、決して誰にでも務まる仕事ではありません。防災設備という重要な設備を扱う仕事なので、ただ資格を取得すればいいわけではなく、相応の能力が求められるのです。具体的には、以下のような能力を備えた方が適しています。



・設置や保守点検を正確に行える知識と技術力がある

消防用設備というものは、火災発生時に正常に稼働しなければ意味がありません。そのため消防設備士には、設置工事や保守点検などを正確に行える知識と技術力が求められます。消防法をはじめとする関連法規にも精通していなければなりません。資格を取得するだけでなく十分な現場経験を積み、技術を磨くことが大切です。


また、一口に消防設備士といっても、資格にはいくつかの種類に分けられています。大きな分類としては、設置・交換工事も可能な甲種と、整備・点検のみが行える乙種があります。さらに、甲種は第1類~第5類+特類の6種類、乙種は第1類~第7類の7種類に区分され、扱える分野が細かく分けられているのが特徴です。


特に需要の高い資格としては、消火器の整備点検に必要な乙種第6類や、自動火災報知設備などの設置工事・点検に必要な甲種第4類が挙げられます。まずはこれらを優先的に取得し、余裕があれば他の資格も取得して仕事の幅を広げるといいでしょう。また、同じ分類の甲種と乙種であれば、当然ながら工事もできる甲種の方がおすすめです。



・コミュニケーション能力がある

消防設備士として働く場合は、コミュニケーション能力も求められます。なぜなら消防設備士は、消防署や施設管理者などとコミュニケーションを取る機会も多いからです。


もし関係各所との連絡や打ち合わせに不備があれば、施設に適した消防用設備の設置や点検ができず、火災発生時に正常稼働しなかったり、定期点検をクリアできなかったりするかもしれません。実際、施設のオープン日や定期点検などの際に、初めて不備が発覚するというトラブルはしばしば発生しています。


こういったトラブルを防ぐためにも、管轄の消防署や施設管理者とは円滑にコミュニケーションを図り、設置工事やメンテナンスを正しく行う必要があるのです。とても明るく朗らかに話す必要はありませんが、相手の話にしっかりと耳を傾け、自分からも言うべきことを言える能力は身につけておきましょう。



・自ら学ぶ姿勢がある

消防設備士としてキャリアアップする上で重要になるのが、自ら学ぶ姿勢があることです。消防用設備は常に進歩しており、毎年のように新たな製品が登場したり、逆に古い設備が使えなくなったりしています。また、世の中の状況に合わせた法改正もしばしば行われています。


消防設備士は、そのたびに新たな知識や技術を習得したり、現場での作業内容を変えたりしなければなりません。そのためには受け身の姿勢でいるのではなく、最新の知識や技術を自ら学び続けようとする意欲が必要不可欠です。新しいものや知らないものに興味を持ち、何でも積極的に学ぼうとする人は、消防設備士として大きく成長し活躍できるでしょう。




■消防設備士におすすめの転職先



消防設備はあらゆる建物で必要とされるため、消防設備士の転職先の選択肢も多岐にわたります。よりよい待遇のもとで働きキャリアアップするためには、自身の資格やキャリアを生かせる会社に転職することが大切です。消防設備士におすすめの転職先をいくつかご紹介します。



・消防設備・防災関係の会社

消防設備士の転職先の基本となるのが、消防設備の設置・点検・整備業務を専門に取り扱っている会社です。すでにこういった会社で働いている人にとっては、同業他社に転職することになります。


消防用設備は、原則として6ヶ月に一度の「機器点検」と、1年に一度の「総合点検」の実施が義務付けられています。こういった法令に基づく点検業務や日常のメンテナンス、各種設備の設計・施工・販売などを取り扱っているのが、消防設備・防災関連の会社です。会社によっては、防災関連のコンサルタント業務を行っている場合もあります。


このタイプの会社は、消防用設備の設置・改修工事も手掛けているのが一般的なので、消防設備士の資格は甲種を取得しておくのがおすすめです。その他、会社が扱っている製品に合わせて資格を取得するといいでしょう。



・ビルメンテナンス会社

ビルメンテナンス会社も、消防設備士の転職先としてよく挙げられます。ビルメンテナンスとは、ビル内にある各種設備の点検・修理・交換作業などを主に行う仕事です。ビルには消火器や自動火災報知設備など、多くの消防用設備が必ず設置されているため、消防設備士は大いに活躍できます。


ただし、ビルには他にもさまざまな設備が設置されており、ビルメンテナンス会社はそれらの設備の点検・修理などにも対応しなければなりません。他に必要な資格としては、第二種電気工事士・2級ボイラー技士・第三種冷凍機械責任者・危険物取扱者乙種第4類の4つがあり、合わせて「ビルメン4点セット」と呼ばれています。


そのため、ビルメンテナンス業界への転職を目指す時は、ビルメン4点セットも取得しておくといいでしょう。これらに合わせて消防設備士の資格も持っておけば、幅広い業務に対応できるプロフェッショナルとして高く評価され、キャリアアップにつながります。



・電気設備会社

電気設備の保守・点検などを取り扱っている会社も、消防設備士の転職先としておすすめできるものの1つです。電気設備会社は、消防用設備の設置や点検業務も取り扱っているケースが多く見られます。自動火災報知設備など、電気で動く消防用設備はいくつもあるからです。消防設備士の試験においても、電気工事士の資格を持っていると問題の一部が免除されるなど、関係の深い資格だといえます。


しかし、電気工事士の資格だけでは、消防用設備の設置や点検を行うことはできません。消防用設備を取り扱うためには、あくまでも消防設備士の資格が必要だからです。そのため、消防設備士の有資格者・経験者は、電気設備会社でも歓迎されます。特に役立つのは、前述した通り乙種第6類と甲種第4類です。


また、電気工事を行うためには電気工事士の資格が必要ですが、就職の段階では資格なしでも構わないという会社は多く、就職後にサポート業務などを行いながら資格取得を目指すことができます。第二種電気工事士なら、実務経験がなくても試験に合格すれば取得できるので、余裕があれば転職前に取得しておくといいでしょう。


なお、電気設備関係の仕事は、今後も需要が高くAI時代でも生き残りやすいとされています。消防用設備と同様、電気設備も常に必要とされているのに加え、世の中の進歩に伴って電気設備そのものがどんどん増えているからです。施工に繊細さが求められる仕事なので、機械に取って代わられにくいという長所もあります。


したがって、消防設備士の方が転職を考えるなら、電気設備業界は有力な選択肢となるでしょう。消防設備士の資格取得を目指している方も、合わせて電気系の資格を取得しておくと、安定した仕事の獲得やキャリアアップに役立ちます。


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■まとめ



消防設備士は、どんな建物にも必要な消防用設備を整備する重要な仕事であり、常に需要があるのが大きな魅力です。人手不足に伴い売り手市場になっていることから、十分な経験を積んだ人は、よりよい条件を求めて積極的に転職するといいでしょう。電気設備業界をはじめ、消防設備士の有資格者を歓迎している会社は多いので、自分の資格と経験を活かせる会社を探してみてください。




■松電工舎で消防設備士・電気工事士として働きませんか?



松電工舎では現在、電気工事士・消防設備士・管工事士として一緒に働いてくださる方を募集しております。弊社は大阪府堺市を拠点に、店舗やオフィスなどの電気設備工事・空調設備・防災設備工事を手掛けている会社です。消防用設備の設置工事やメンテナンスも行っておりますので、消防設備士の資格や経験を活かすことができます。


入社時は電気工事士の資格は必要なく、徐々に仕事を覚えながら資格を取得していただきます。資格取得支援制度があるのに加え、研修体制も充実。1人で作業することはなく常にグループで行動し、経験豊富な先輩が指導しますので、未経験でも問題ありません。大手商業施設などの施工依頼も多く、現場の仕事を通じて飛躍的なスキルアップが望めます。


そのため、真面目で規則を守れる方や礼儀正しい方、体力に自信のある方、そして成長する意欲のある方は、どなたでも大歓迎です。実際に未経験で入社して現場管理をしている社員もいる他、女性社員や外国人社員も活躍しています。もちろん、業界経験者や有資格者は経験と能力に見合った待遇でお迎えし、個人事業主(一人親方)として働いていた方も歓迎いたします。


さらに、労働環境の整備にも力を入れており、土日は原則として休日で、平日はほぼ残業がありません。プライベートを重視したい方は土日に休み、逆に稼ぎたい方は土日も出勤するなど、自分に合った働き方が可能です。もちろん、がんばりはしっかり評価して給与に反映させている他、福利厚生も充実しております。


働きやすい環境で専門的なスキルを身につけ、社会を支え将来性もある仕事をしてみませんか? 興味がある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。




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