電気工事士はやめとけと言われるのはなぜ? 就職するメリットや向いている人の特徴を紹介


皆さんこんにちは。

大阪府堺市を拠点に、電気設備工事・空調設備工事・防災設備工事を手掛けている松電工舎です。


電気工事士は、生活に必要不可欠な電気設備の工事を行う、とても重要な仕事です。しかしながら、「電気工事士になるのはやめとけ」と言われてしまうことが少なくありません。これは主に電気工事士の仕事内容が原因であり、大変な一面があるのは確かです。


一方、電気工事士は魅力も多く、適性のある方であれば楽しく安定して働き、高額の収入を得ることもできます。ここでは電気工事士が「やめとけ」と言われてしまう理由や求められる能力、就職するメリットをご紹介します。




■電気工事士はやめとけと言われる理由



電気工事士の主な仕事内容は、電気配線や各種電気機器の設置工事・メンテナンスです。建物内への電気配線の敷設やコンセント・スイッチ類の取り付け、照明や空調機器の設置など、さまざまな工事を行います。詳しくは以下の記事で解説しております。


電気工事って何をする仕事? 松電工舎での働き方や魅力を紹介



電気工事士が仕事をしなければ、どのような建物でも電気を使うことはできません。そのため、今の世の中には必要不可欠な仕事といえますが、なぜ「電気工事士になるのはやめとけ」と言われてしまうのでしょうか? 主な理由としては、以下の3つが挙げられます。



・体力的にきつい

電気工事士は基本的に肉体労働です。作業の性質上、立ちっぱなしになっている時間が長いので、一定以上の体力を必要とします。荷物の運搬などの力仕事や高いところに登る仕事もある他、屋外の作業も少なくないため、季節によっては厳しい暑さや寒さを感じるでしょう。


特に、繁忙期である夏や冬は、普段以上に大変になります。この時期は空調設備(エアコン)が必要不可欠なので、設備の取り付けや修理などの依頼が非常に多いからです。体は仕事をしているうちに自然と鍛えられますが、最初はきつく感じるかもしれません。



・覚えることが多い

電気工事士という仕事は、多くの知識を求められます。まず、電気工事に従事するためには、最低でも2級電気工事士の国家資格を取得しなければなりません。キャリアアップしたければ、さらに1級電気工事士の資格も取得する必要があります。そのための勉強の過程で、とても多くのことを覚えなければならないのです。


その他にも、道具や材料の名前など、覚えなければならないことがたくさんあります。最初のうちは、先輩に「◯◯を取って」などと言われてもすぐに対応できず、苦労することもあるでしょう。



・危険が伴う

電気工事士の仕事は電気を扱うため、常に危険と隣り合わせです。一瞬の油断が感電事故などにつながるため、どんな時でも慎重に作業しなければなりません。また、高所での作業中は転落に注意しなければなりませんし、工具を使う時は誤って怪我をしないよう注意する必要があります。




■電気工事士にはどんな人が向いている?



電気工事士という仕事は、決して誰にでも務まるわけではありません。作業に危険が伴い、多くのことを覚えなければならない以上、一定の能力が必要とされます。そこで、自分に電気工事士の適性があるかどうかを判断していただくために、どんな人が電気工事士に向いているのかを見ていきましょう。



・丁寧に作業できる人

最も重要なのは、丁寧な作業ができる能力です。電気工事は非常に細かい作業が多く、すべての工程を図面通り正確に行わなければ、電気が使えるようにはなりません。工事のミスは漏電事故や火災につながりますし、作業中は常に感電の危険性があります。そのため、決して油断したり手を抜いたりせず、丁寧かつ正確に作業を進められる人が向いているのです。


これは作業中だけでなく、作業の準備段階にもいえます。たとえば、お客様に「ブレーカーは切っておきました」と言われても、「本当に切れているのか?」と考えて確認するような几帳面さが重要です。常に「念のため」の確認を怠らず、「かもしれない運転」ができる人は、電気工事士として大いに活躍できるでしょう。


ちなみに、「細かい作業」の具体例としては、各配線へのマークチューブの取り付けや絶縁処理、圧着端子の選定と圧着処理、アース線の設置、配線のケーブルダクトへの収納、余裕のある配線長の選定、そして配線の接続ミスがあるかどうかのチェックなどが挙げられます。こういった作業を面白いと感じる方も、電気工事士に向いているといえます。



・最低限のコミュニケーションが取れる人

コミュニケーション能力も、電気工事士にとっては重要なスキルです。電気工事はチームで仕事を行うこともあります。大規模な現場だと、現場の管理者や他業種の作業員とも連携しながら作業にあたる機会が少なくありません。「ブレーカーは切ったか?」「通電状態でないか?」「ヒューズを抜いたか?」など、細かい確認事項もたくさんあります。


こういった現場において、重要な指示を聞けない・出せない人やチームの連携を乱す人がいると、作業に支障をきたします。結果として、作業のミスや大きな事故につながってしまうこともあるでしょう。このようなトラブルを防ぎ、円滑に仕事を進めるためには、コミュニケーション能力が必要不可欠なのです。


また、お客様とのやり取りにおいてもコミュニケーション能力が求められます。工事の内容や現場の状況についての打ち合わせが必要ですし、ブレーカーの位置を聞いたり受電盤の鍵を開けてもらったりなど、お願い事をしなければならないことも多いからです。


といっても、あまり高度な能力が求められるわけではありません。適切に報連相を行う、しっかり指示を聞く・出す、必要に応じて協力し合う、お礼や挨拶を言えるなど、必要最低限のコミュニケーションが取れれば十分です。



・自ら学ぶ姿勢がある人

前述したように、電気工事士という仕事は覚えることがたくさんあります。スムーズに知識を身につけるためには、自ら積極的に学ぶ姿勢も大切です。


たとえば、どうすれば作業を効率化できるのか? 安全に作業するための注意点は? 最も効率的な配線の方法は? といったことは、常に考えて学んでいく必要があります。わからないことがあれば、すぐに先輩や上司に質問すべきですし、先輩の仕事を横で見て学ばなければならないこともあるでしょう。


具体例としては、制御盤の中に無数の細い配線を敷設する作業が挙げられます。配線1本1本にマークチューブや圧着端子を付け、ミスがないように施工していくのは気が遠くなるような作業です。しかし、ここで自分なりに考え、少しでもスピードアップできるように工夫すると、作業効率はどんどん上がっていきます


また、初めて行う作業や初めて行く現場での仕事も重要です。おそらくわからないことがたくさん出てくるかと思いますが、ここで積極的に先輩のやり方を覚えたり質問したりすると、飛躍的な成長が見込めます。




■電気工事士の魅力・メリット



電気工事士にいろいろと大変な面があるのは確かですが、それだけではありません。むしろ、苦労以上のメリットがある、とても魅力的な仕事でもあるのです。電気工事士の主なメリットを紹介します。



・常に需要があり、なくならない仕事である

電気工事士の最大の魅力は、決してなくならない仕事であるということです。今や私たちの社会に電気は必要不可欠であり、もはや電気なしでの生活は考えられません。そして、どのような場所においても、電気を使うためには電気工事が必要になります。また、一度設置すればいいわけではなく、老朽化した設備の点検・修理や、新しいものへの交換・更新もしなければなりません。


つまり、電気工事の需要は常にあるため、それを手掛ける電気工事士という仕事も、絶対になくなることがないのです。非常に繊細な作業が求められる仕事ですから、当面は機械に取って代わられる心配もないと考えられます。今から電気工事士になっても、将来にわたって安定して仕事を得られるでしょう。



・手に職をつけることができ、独立も可能

電気工事士は「業務独占資格」であり、電気工事という仕事は、電気工事士の国家資格を持った人でなければ従事できません。つまり、電気工事士の資格を取得すると、いわゆる「手に職をつけた」状態になります。自分のスキルを証明しやすく、活躍の場も多いことから、就職や転職の際に大変有利です。


入社の段階では資格を求められない電気工事会社も多いため、まずは見習いとして仕事を覚えつつ、時期を見て資格を取得することもできます。資格を取得して一定の経験を積んだら、より条件のいい会社に転職するのも1つの道ですし、意欲のある方なら独立も可能です。手に職をつけるのを目的として、電気工事の会社に入社してみるのもいいでしょう。



・資格手当やキャリアアップにより給与が増える

電気工事士の資格を持っていると、職場によってはそれだけで資格手当がもらえる場合があります。電気工事施工管理技士など、より高度な資格も取得すれば、さらに資格手当が増えるでしょう。


もちろん、多くの資格を持っていれば仕事の幅が広がり、キャリアアップにつながります。職長や施工管理といった重要な役職に就けば、その分給与もアップします。資格の取得は、さまざまな点で収入をアップさせてくれるのです。


電気工事士になる方法についてはこちらをご覧ください





■松電工舎でライフスタイルに合わせた働き方をしてみませんか?



電気工事士は大変に感じることもありますが、とても魅力の多い仕事です。社会に必要不可欠で常に需要がある仕事なので、一度しっかりと技術を身につければ、将来にわたって安定して働けます。興味のある方や、自分に適性があると感じた方は、電気工事士として社会を支える仕事をしてみませんか?


松電工舎では現在、電気工事士・消防設備士・管工事士として一緒に働いてくださる方を募集しております。弊社は大阪府堺市を拠点に、店舗やオフィスなどの電気設備工事・空調設備・防災設備工事を手掛けている会社です。


入社時は電気工事士の資格は必要なく、徐々に仕事を覚えながら資格を取得していただきます。資格取得支援制度があるのに加え、研修体制も充実。1人で作業することはなく常にグループで行動し、経験豊富な先輩が指導しますので、未経験でも問題ありません。大手商業施設などの施工依頼も多く、現場の仕事を通じて飛躍的なスキルアップが望めます。


そのため、真面目で規則を守れる方や礼儀正しい方、体力に自信のある方、そして成長する意欲のある方は、どなたでも大歓迎です。実際に未経験で入社して現場管理をしている社員もいる他、女性社員や外国人社員も活躍しています。もちろん、業界経験者や資格をお持ちの方は、経験や能力に見合った待遇でお迎えします。


さらに、労働環境の整備にも力を入れており、土日は原則として休日で、平日はほぼ残業がありません。プライベートを重視したい方は土日に休み、逆に稼ぎたい方は土日も出勤するなど、自分に合った働き方が可能です。もちろん、がんばりはしっかり評価して給与に反映させている他、福利厚生も充実しております。


働きやすい環境で専門的なスキルを身につけ、社会を支え将来性もある仕事をしてみませんか? 興味がある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。



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