消防設備点検資格者と消防設備士の違いとは?各資格の概要とどちらを取得すべきか徹底解説!

皆さん、こんにちは。大阪府堺市を拠点に店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。


さて本日は、消防設備点検資格者と消防設備士資格それぞれの概要や違いを説明いたします。その上で、どちらの資格を取得すべきなのかを考えてみましょう。


ともに名称が似ている資格なので、混同される方もいるでしょうが、記事の内容をよく読んで、その違いを確認してください。




■消防設備点検資格者と消防設備士の概要



まず、消防設備点検資格者と消防設備士の概要を説明しましょう。



・消防設備点検資格者とは?

消防設備点検資格者とは、名称が示すように消防用設備の点検を行える資格です。日本消防設備安全センターが認定する国家資格になっています。点検とともに、定期的に消防機関への報告もします。


消防用設備に含まれるのは火災報知機、消火器、スプリンクラーシステムなどさまざま。消防設備点検資格者は設備ごとに専門知識と技術を持って点検をし、故障があれば原因を究明します。



・消防設備士とは?

消防設備士は施設に設置されている消防用設備の点検・整備を行います。こちらは一般財団法人消防試験研究センターが認定する国家資格です。


消防設備士は法律によって設置が義務づけられた消防用設備等又は特殊消防用設備等の点検のほか、工事・整備も行います。




■消防設備点検資格者と消防設備士の違い



消防設備点検資格者と消防設備士では、業務内容が異なります。一番異なる点は、点検のほか工事や整備ができるかです。


消防設備点検資格者は、点検はできるのですが、工事や整備までは行えません。一方の消防設備士は工事や整備が可能です。


消防設備士には乙種と甲種があり、乙種取得者ができるのは点検と整備で、甲種取得者は点検・整備・工事ができます。


歴史的な背景も消防設備点検資格者と消防設備士で違います。


消防設備士は昭和40年の消防法改正によって発足した資格です。その後、昭和49年に消防用設備の定期点検が義務づけられたのですが、消防設備士の数が不足していました。その不足している人数を補うために生まれたのが消防設備点検資格者制度です。




■消防設備点検資格者と消防設備士、どちらを取得すべき?



消防設備点検を行う会社で働くことになった場合、消防設備点検資格者と消防設備士のどちらの資格を取得すべきか、迷うことになるかもしれません。


そこでどちらを選んだらいいのかの基準をいくつか示しましょう。


まず、仕事をする会社の業務内容を確認してください。点検がメイン業務の会社なら、消防設備点検資格者がうってつけの資格であり、会社の求める業務をこなせます。


消防設備点検資格者には第一種、第二種、特殊の3種類があり、それぞれ点検できる消防用整備の種類が異なります。ただ、一種と二種の資格を取得すれば、特殊消防用設備等を除いて、ほぼすべての消防用設備の点検が行えるので、これだけでも十分かもしれません。


整備や工事などの業務を行っている会社で働く場合は、消防設備点検資格者の資格だけでは足りないでしょう。点検業務しかできない消防設備点検資格者では、会社の求めることに応えきれません。自身の活躍の場も制限されてしまいます。


従って、そのような会社では、消防設備士の資格取得がおすすめです。消防設備士乙種6類、甲種4類、甲種1類などの資格です。


次に、受講資格の問題があります。


消防設備点検資格者の場合、さまざまな受講資格が設けられています。例えば、甲種又は乙種の消防設備士、第1種又は第2種電気工事士、1級又は2級の管工事施工管理技士、1級又は2級の建築士などです。これらの資格を持っていれば、そのまま消防設備点検資格者の受講資格が得られます。


ほかにも、特定の学歴や実務経験など条件はいろいろあるのですが、受講資格のない人が受講できないのはネックとなるでしょう。


その点、消防設備士乙種6類には受験資格が必要なく、どなたでも受験できます。ハードルが低いということですから、まずはこちらの資格から取得を目指すこともできます。消防設備士乙種6類を取得しておくと、消防設備点検資格者の受講資格が得られるので、この順番での取得がおすすめです。


3番目の基準として挙げたいのが受講料の差です。消防設備点検資格者の方が、受講料が高くなっています。


科目免除なしの方並びに科目免除コード番号Aの方(A区分)の受講料は34,300円(税込み)、科目免除する方で科目免除コード番号Bの方(B区分)は32,200円(税込み)です。


消防設備士の試験手数料は、甲種が6,600円(消費税非課税)、乙種が4,400円(消費税非課税)となっています。


何種類の資格を取得するか、勉強にいくら掛けるかにもよりますが、消防設備点検資格者の受講料の方が高いので、消防設備士資格試験の方が受験しやすいでしょう。


以上、それぞれの資格の比較をしてみましたが、皆さんもじっくり検討した上で、いずれかの資格を選んでください。


なお、消防設備士の資格を取得すれば、消防設備点検資格者の受講資格も得られるので、両方の資格取得という道もあります。その方が、活躍の場も広がるでしょう




■まとめ



今回の記事では、消防設備点検資格者と消防設備士資格の概要、それぞれの違い。どちらを取得すべきかなどについて説明しました。


基本的な違いとしては、記事で説明したように、消防設備点検資格者が点検業務しかできないのに対して、消防設備士は点検のほか、工事・整備もできます。


ということは、消防設備士の方が幅広い業務をこなせるということですが、どちらを取得すべきかは、働いている会社の業務内容やそれぞれの試験の受講資格などで決めてください。


いずれにしろ、どちらの資格も消防用設備を扱う際には重要なものですから、取得を目指して頑張りましょう。




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