第一種電気工事士の合格率は?試験の難易度や勉強方法を徹底解説


皆さん、こんにちは。大阪府堺市を拠点に店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。


私たちの暮らしに欠かせない電気に関わる工事をするためには、「電気工事士」の資格が必要です。この記事では、電気工事士のなかでも第一種電気工事士について、試験の日程や第二種との違い、難易度や勉強方法などについて解説します。


電気工事士の資格取得を検討している方や、すでに第二種の資格を取得している方は、ぜひ参考にしてみてください。




■ 第一種電気工事士とは?試験の概要を紹介



電気工事士とは、電気設備の工事に必要な国家資格です。電気工事士の資格には「第一種」と「第二種」があります。ここでは第一種電気工事士の試験の概要や第二種との違いについて解説していきます。


・ 受験資格と試験日程

受験資格についてはとくに制限はなく、年齢や経験を問わず、誰でも受験可能です。ただし、試験の合格後に第一種電気工事士免状を取得するためには、指定された種類の電気に関する工事において、3年以上の実務経験が必要です。


実務経験の対象になる電気に関する工事とは、一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトによると「電気工作物に該当する電気的設備を設置し、又は変更する工事」「経済産業大臣が指定する第二種電気工事士養成施設において教員として担当する実習」とされています。


第一種電気工事士の試験は年2回、上期と下期に1回ずつ開催されています。令和7年度の試験日程は、以下の通りです。


【上期】
申込期間:2025年2月14日(金)〜3月3日(月)
学科試験:2025年4月1日(火)〜5月8日(木)※CBT方式のみ
技能試験:2025年7月5日(土)


【下期】
申込期間:2025年7月28日(月)〜8月14日(木)
学科試験(CBT方式):2025年9月1日(月)〜9月18日(木)
学科試験(筆記方式):2025年10月5日(日)
技能試験:2025年11月22日(土)


出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和7年度 第一種電気工事士試験(国家試験)」



・ 第二種との違い

電気工事士の資格において、第一種と第二種では取り扱える業務の範囲に違いがあります。第二種は、一般住宅や小規模な店舗、事業所、家庭用太陽光発電設備など600ボルト以下で受電する設備を取り扱うことが可能です。


第一種は第二種の範囲に加えて、最大電力500キロワット未満の工場やビルなども取り扱えます。第一種のほうが担当できる業務の範囲が広いため、よりさまざまな現場で重宝される存在となるでしょう。


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■第一種電気工事士の合格率は?


第一種電気工事士の資格において、学科試験と技能試験のそれぞれの合格率について解説します。



・学科試験

令和6年度下期の学科試験は、受験者数が23,323人、合格者数が12,918人で、合格率は55.4%でした。令和4年度の合格率が58.2%、令和5年度の合格率が61.6%、令和6年度上期の合格率が59.3%となっており、年によって差があるものの、おおむね合格率は6割前後といえるでしょう。



・技能試験

令和6年度下期の技能試験は、受験者数が16,783人、合格者数が10,397人で、合格率は61.9%でした。令和4年度の合格率が62.7%、令和5年度の合格率が60.6%、令和6年度上期の合格率が57.0%となっており、学科試験と同様に年によって差があるものの、おおむね合格率は6割前後といえるでしょう。


出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和6年度第一種電気工事士下期技能試験の結果について」




■第一種電気工事士の試験の難易度



令和6年度下期において、第一種の合格率は学科試験が55.4%、技能試験が61.9%でした。対して第二種の合格率は、学科試験が55.9%、技能試験が69.4%と、第一種よりも高くなっています。


第二種が基本知識を中心に求められるのに対し、第一種は試験範囲が広く、応用知識なども求められるため、試験内容のレベルも高いといえます。


出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果」




■第一種電気工事士の勉強方法や試験のポイントは?


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第一種電気工事士の試験に向けて勉強する際のポイントは、「学科試験は過去問を繰り返し解く」「技能試験は候補問題で練習する」の2点です。それぞれについて解説します。



・学科試験は過去問を繰り返し解く

学科試験に向けて、参考書で計算問題の公式、鑑別問題の名称や用途、配線問題の配線図などを確認し、過去問を繰り返しながら身につけていくのがおすすめです。過去問については一般財団法人電気技術者試験センターの公式サイトでも掲載されているので、繰り返し解いて傾向を把握していきましょう。


出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験の問題と解答」



・技能試験は候補問題で練習する

技能試験対策を始める前に、まずは必要な工具や材料を用意しておきましょう。工具はペンチやドライバー、電工ナイフ、メジャー、ウォーターポンププライヤー、リングスリーブ用圧着工具などが必要です。


技能試験については、一般財団法人電気技術者試験センターの公式サイトに掲載されている候補問題や過去問に実際に取り組むのがおすすめです。繰り返し練習に取り組み、施工の流れを把握して時間内に終えられるようにしておきましょう。


出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の技能試験の候補問題」




■まとめ



第一種電気工事士は、第二種に比べると難易度は高いものの、合格率はおおよそ6割程度であるため、事前に過去問や候補問題でしっかりと対策をすれば十分に合格を目指せます。第一種は第二種よりも取り扱える業務の範囲が広いため、資格を取得して免状が交付されればさまざまな現場で重宝される存在となるでしょう。




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