消防設備士の乙6は意味ない?不要と言われる真相と将来性を徹底解説  

皆さん、こんにちは。

大阪府堺市を拠点に、店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防設備の点検・保守・工事を手がける松電工舎です。


消防設備士の資格には多くの種類があり、それぞれが対応できる業務内容は異なります。そのなかでも「消防設備士乙種6類(乙6)」は、「取得しても意味がない」と言われることがあります。しかし、それは大きな誤解です。消防設備士乙種6類は、実は将来性が高く、取得するメリットの多い価値ある資格なのです。


この記事では、消防設備士乙種6類が「不要」と言われてしまう理由を解き明かし、なぜこの資格が将来性豊かであるのかを、分かりやすく徹底解説します。




■消防設備士の乙6は意味ないと言われる理由



消防設備士乙種6類は、消火器の点検・整備を行うための国家資格です。まずは、この資格が「意味ない」と言われることがある、主な3つの理由について見ていきましょう。



1. 業務範囲が「消火器の点検・整備」に限定されるため

乙種6類が「意味ない」と言われる最大の理由は、その業務範囲が消火器の点検・整備に限定されている点です。この資格だけでは、自動火災報知設備(乙種4類)やスプリンクラー設備(乙種1類)のような、より複雑な消防設備の点検・整備には携われません。


そのため、乙種6類は消防設備業界における「入門資格」と見なされることが多く、この資格だけでキャリアが完結するわけではない、という考え方が一般的です。乙種6類を取得した後に、他の上位資格を目指してステップアップすることがキャリア形成の前提とされるため、「資格さえ取れば将来安泰」と考えていると、後悔するかもしれません。



2. 資格取得後の理想と現実のギャップ

資格を取得し、消防設備士として働き始めた際に、思い描いていた理想と現実との間にギャップを感じるケースもあります。


例えば、資格取得による大幅な給与アップを期待していたものの、実際にはすぐに給与が上がるわけではなく、毎月数千円の資格手当が支給されるだけで、不満を感じる場合があります。


また、資格があるからといって、すぐに高度な専門スキルが求められるわけではありません。消火器のラベルを一つひとつ確認するといった、地道で丁寧な作業の連続に、物足りなさを感じる人もいるでしょう。


資格を保有しているだけで就職や転職が有利に進むとは限らず、実務では人柄や意欲、そして実務経験が重視される傾向にあるため、こうした期待とのギャップに戸惑うことがあるのです。



3. 「誰でも取れる簡単な資格」というイメージ

消防設備士乙種6類は受験資格に学歴や実務経験などの要件がなく、誰でも受験が可能です。この受験のハードルの低さが、「誰でも取れる簡単な資格」という誤ったイメージを生む一因となっています。

そして、この「簡単に取得できる」というイメージが、「価値が低い資格」という印象にまでつながってしまっているのです。


このように、乙種6類が「意味ない」と言われる背景には様々な要因がありますが、その多くは表面的なイメージや思い込みから生じています。実際には、消防設備業界でキャリアをスタートさせる上で非常に重要な、安定した需要が見込める価値ある国家資格なのです。




■それでも乙6は価値があると言える3つの理由



ネガティブなイメージを持たれることがある一方で、乙種6類は取得するメリットが多く、将来性のある資格です。その価値を3つのポイントから解説します。



1. 仕事がなくなる心配のない「業務独占資格」

建物の所有者や管理者は、設置されている消防用設備等を定期的に点検し、その結果を消防署長に報告することが法律で義務付けられています。この点検は、消防設備士という業務独占資格を持つ有資格者しか行えないため、景気に左右されにくく、仕事がなくなる心配がありません。


特に、乙種6類が扱う消火器は、一定の要件を満たすほぼ全ての建物に設置義務があるため、仕事の需要は非常に高く、安定しています。



2. 未経験から国家資格者へ。キャリアを築くための「最強の土台」

前述の通り、乙種6類は学歴や実務経験を問われずに受験できるため、国家資格のなかでも挑戦しやすい資格です。消防設備業界の「登竜門」的な位置づけであり、未経験からこの業界でキャリアをスタートさせ、実務経験を積むのに最適な資格と言えます。


さらに、乙種6類は、火災報知器を扱える乙種4類、設備の設置工事も担当できる甲種、そして電気工事を行える第二種電気工事士など、さらなるキャリアアップの土台となる重要な資格です。



3. 他の資格と組み合わせることで価値が飛躍的に向上

乙種6類は単体でも価値がありますが、他の資格と組み合わせることで、対応できる業務の幅が格段に広がり、市場価値の高い人材へと成長できます。例えば、乙種4類や第一種・第二種電気工事士の資格を併せて取得すれば、消火器だけでなく自動火災報知設備や電気系統まで対応できるため、多くの現場で重宝される存在になるでしょう。




■これから目指す方へ!消防設備士 乙種6類の基本情報



これから乙種6類を目指す方のために、仕事内容や試験の難易度、合格率、おすすめの勉強方法を簡潔にご紹介します。


・仕事内容と特徴

ビルやマンション、店舗などに設置された消火器の点検・整備が主な仕事です。消防設備士には点検・整備を行う「乙種」と、工事も可能な「甲種」がありますが、消火器の設置に専門的な工事は不要なため、6類には甲種資格はなく乙種のみとなっています。


・気になる難易度・合格率

乙種6類は、消防設備士資格のなかでは比較的難易度が低いと言われがちですが、実際の合格率は約40%と、決して簡単な試験ではありません。油断せず、しっかりとした対策が必要です。


参考|一般財団法人 消防試験研究センター - 試験実施状況



・おすすめの勉強法と必要な時間

市販の参考書と問題集の活用が合格への王道です。複数の問題集に手を出すよりも、1冊に絞って完璧になるまで何度も繰り返すほうが、知識が定着しやすく効率的です。必要な勉強時間は50〜100時間程度が目安とされていますが、ご自身の知識や経験に合わせて計画を立てましょう。




■まとめ


消防設備士乙種6類は「不要」と言われることもありますが、それは表面的なイメージに過ぎません。実際には、安定した需要が見込める業務独占資格であり、未経験から消防設備業界でキャリアを築くための重要な土台となる将来性の高い資格です。


学歴や実務経験を問わず誰でも挑戦できるため、消防設備士としてのキャリアをスタートさせる第一歩として、これ以上ない最適な資格と言えるでしょう。




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