皆さん、こんにちは。
大阪府堺市を拠点に店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。
『消防設備士は将来も安泰』。
そう聞いて興味を持ったものの、同時に『仕事がきつい』『給料が安い』といった不安な声も目にし、一歩を踏み出せずにいませんか?
将来を真剣に考えるほど、仕事選びは慎重になるものです。特に、未経験の業界に飛び込むとなれば、その不安は当然のことでしょう。
しかし、日々多くの技術者たちの成長を見守る私たちから見て、消防設備士は、自信を持って「将来性のある仕事だ」と言えます。
この記事では、消防設備士は食いっぱぐれないと言える理由、そして未経験から市場価値の高い人材になるために必要なスキルまで、業界のプロが一つひとつ解説します。
読み終える頃には、あなたの漠然とした不安は消え、この仕事で成功するための具体的な道筋が見えているはずです。
■なぜ「消防設備士は食いっぱぐれる」という不安が生まれるのか?

「消防設備士は食いっぱぐれる」といわれる主な理由は、以下の通りです。
・仕事がきつくて続けられなそう…
消防設備士の仕事には、確かに体力を要する側面があります。例えば、点検や工事の際には、重い消火器や機材を運んだり、天井裏や夏場の屋上といった厳しい環境で作業したりすることもあります。また、商業施設などの点検は、お客様の営業終了後、つまり夜間に行うことも少なくありません。こうした情報が断片的に伝わり、「不規則で体力的にきつい仕事」というイメージが先行してしまうのです。
・将来的に給料が上がらないのでは?
「専門職なのに、思ったより給料が高くない」という声も耳にします。これは、特に入社して間もない、資格や経験が少ない時期に当てはまりやすいかもしれません。見習い期間中は、先輩の補助業務が中心となるため、給与水準もそれに準じたものになります。このスタートラインの印象から、「この先もずっと給料は上がらないのではないか」という不安に繋がってしまうことがあります。
・AIによって仕事がなくなる?
消防設備士の仕事がAIに完全に代替される可能性は極めて低いと考えています。消防設備士の仕事の核心は、マニュアル化できない「現場での判断力」にあるからです。
例えば、図面にはない配管や予期せぬ不具合の原因究明、お客様への状況説明と改善提案といった業務は、経験を積んだ人間にしかできません。天井裏での繊細な作業や、異音といった五感を使う点検も、AIやロボットには現状では困難です。
むしろ、報告書の作成など一部の事務作業をAIが助けてくれることで、私たちはより専門的な業務に集中できるようになるはずです。AIは仕事を奪う脅威ではなく、私たちの価値をさらに高めてくれるパートナーになると言えるでしょう。
■「消防設備士は食いっぱぐれない」と言える理由

それでは、なぜ私たちがこれほどの自信を持って「食いっぱぐれない」と言えるのか。その明確な理由を5つ、ご説明します。
・法律で保障された「なくならない仕事」
消防法では、マンションやオフィスビルといった一定規模以上の建物の所有者に対し、消防設備の設置と、定期的な点検・報告を義務付けています。つまり、日本に建物が存在する限り、私たちの仕事は法律によって守られ、決してなくなることがないのです。また、この需要は、景気の波にほとんど左右されません。
さらに近年では、高度経済成長期に建てられた建物の老朽化が進み、消防設備を入れ替える「更新需要」が全国的に増加しています。この更新工事の割合は年々高まっており、今後10年、20年と安定した仕事量が見込まれています。
・業務独占資格としての高い市場価値
消防設備の点検や工事は、誰でもできるわけではありません。「消防設備士」という国家資格を持つ者だけが行える業務独占資格です。資格がなければ、たとえ簡単な点検作業であっても法的に認められません。この「資格を持つ者しかできない」という専門性が、消防設備士の市場価値を常に高く保っています。
・年齢制限がなく、経験を活かして長く働ける
若い頃は現場の第一線で活躍し、経験を積んだ後は、その知識を活かしてキャリアをシフトできるのも、この仕事の大きな魅力です。例えば、体力的な負担が少ない点検業務をメインにしたり、現場のチームをまとめる施工管理者や現場監督になったり、さらには後進を育成する指導者になったりと、年齢や体力に応じた多様な働き方が可能です。一度身につけた技術と知識は、一生涯あなたのキャリアを支える武器となります。
・幅広い業界で活躍できる
消防設備士としてのスキルは、消防設備業界だけでなく、より広いフィールドで求められます。例えば、建物全体の管理を行うビルメンテナンス業界や、電気系統の知識が活かせる電気設備業界などでも、消防設備の知識を持つ人材は非常に重宝されます。万が一の場合のキャリアの選択肢が広いことも、この仕事の安定性を裏付けています。
・国家資格で着実なキャリアアップが可能
消防設備士の資格は複数あり、対応できる設備の種類によって分かれています。未経験からスタートしても、資格を一つひとつ取得していくことで、対応できる業務範囲が広がり、それが直接給与や役職に反映されます。努力が目に見える形でキャリアアップに繋がるため、常に目標を持って成長し続けることができます。将来的には、十分な経験を積んで「一人親方」として独立し、高収入を目指したり、副業として活動したりすることも可能です。
■消防設備士のリアル年収とは?

一般的な消防設備士の平均年収は、400万円〜500万円程度が相場とされています。もちろん、この金額はあくまで目安であり、勤務する地域や企業の規模、そして個人の経験年数やスキルによって変動します。特に、未経験からキャリアをスタートしたばかりの時期は、この平均よりも低い水準からの出発となるのが一般的です。
しかし、消防設備士の年収における大きな特徴は、その後の「伸びしろ」にあります。自身の努力や成長が、収入という分かりやすい形で反映されやすい業界なのです。
具体的に年収を上げていくには、いくつかの明確な方法があります。まず、業務範囲の広い国家資格を取得することで、毎月の給与に「資格手当」が上乗せされます。次に、現場で着実に経験を積み、チームをまとめるリーダーや管理職といった立場になれば「役職手当」が支給され、さらに上の収入を目指すことが可能です。
さらに、十分なスキルを身につけた後には、より待遇の良い大手企業へ転職したり、あるいは独立開業して自身の裁量で高収入を目指したりと、キャリアの選択肢は大きく広がります。
このように、消防設備士のキャリアは、スタートラインの年収だけでなく、その後の努力次第で着実に収入を高めていける、将来性のある給与体系であると言えるでしょう。
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■消防設備士としてさらに市場価値を上げるための方法

では、具体的にどのようにスキルアップし、市場価値を高めていけば良いのでしょうか。
・関連資格の取得
消防設備士として成長していく上で、資格取得は避けて通れません。計画的にステップアップしていくことが重要です。
<まずはこの2つ!「乙種6類」と「甲種4類」 >
未経験の方が最初に目指すべきは「乙種6類」です。受験資格がなく、比較的取得しやすいため、キャリアの第一歩として最適です。 次に目指したいのが、最も需要が高い「甲種4類(自動火災報知設備)」です。この資格があれば、仕事の幅が格段に広がり、まさに「食いっぱぐれない」技術者としての一歩を踏み出せます。
<市場価値をさらに高める関連資格>
消防設備は電気系統と密接に関わっているため、「第二種電気工事士」の資格を併せて取得すると、対応できる工事の幅が広がり、企業から非常に重宝される人材になります。転職や収入アップにも有利に働く、強力な武器となるでしょう。
ただし、関連資格を取得したあとも、法律の変更に対応するためには定期的な講習の受講や学習が必要です。
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・資格以上に重要な「現場経験」と「人間力」
資格は、あくまでプロとしてのスタートラインに立つためのものです。本当の価値は、その先の現場でしか身につきません。火災報知器がなぜ鳴っているのか、その原因を無数の可能性から特定する判断力。図面通りにはいかない現場で、最適な施工方法を編み出す応用力。これらは、幾多の現場を経験して初めて磨かれるスキルです。
そして、同じくらい重要なのが、コミュニケーション能力です。消防設備士の仕事は、ビル管理者や店舗の担当者、元請け業者、消防署の職員など、非常に多くの関係者との連携の上に成り立っています。相手の要望を正確に汲み取り、専門家として分かりやすく説明し、信頼関係を築く。この力がなければ、どんなに高い技術を持っていても、仕事は円滑に進みません。
■まとめ

今回は、消防設備士という仕事にまつわる不安の真相から、将来性、そして市場価値を高めるための具体的なスキルまでを解説してきました。
確かに、消防設備士の仕事には、体力を要する場面や人々の安全を預かる責任の重さといった、厳しい側面も存在します。しかし、それらを補うほどの「法律に守られた安定性」「資格という一生モノの専門性」、そして何よりも「社会の安全を守るという大きな誇り」を、この仕事では感じることができます。
もしあなたが、「手に職をつけて、景気やAIの動向に左右されない安定した未来を築きたい」「社会の役に立っていると日々実感できる仕事がしたい」と少しでも考えているのであれば、消防設備士は、それを実現できる数少ない職業の一つです。
この記事が、あなたの漠然とした不安を解消し、新たなキャリアへと踏み出すための一助となれば幸いです。
■松電工舎では、事業拡大に伴い電気工事士や消防設備士を募集しています!

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