皆さん、こんにちは。
大阪府堺市を拠点に、店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。
サウナの導入を検討する際に、「個人の家なら消防への届出はいらない?」「業務用サウナの設置基準が複雑でよくわからない」など、疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。
実は、サウナは「火気使用設備」として扱われるため、適切な届出や設備基準をクリアしなければ、営業停止や火災時の保険不適用といった重大なリスクを招く可能性があります。
この記事では、サウナ設置に必要な消防法に基づく届出の種類や、ストーブの離隔距離などの設備ルール、そして工事をスムーズに進めるためのポイントについて分かりやすく解説します。
自宅にサウナを作りたい個人の方から、民泊やサロンでの開業を目指す事業者様まで、安全にサウナを導入したい方はぜひ参考にしてみてください。
■届出が必要なサウナの条件

サウナを設置する際、最も気になるのが「消防署への届出は必要なのか?」という点ではないでしょうか。結論から言うと、多くのケースで届出は必要ですが、その判断基準は「誰が、何のために使うか」によって大きく異なります。火災予防条例などのルールを確認せず、自己判断で進めるのは非常に危険です。
・個人と事業で違う「用途」
まず重要なのが、そのサウナを「自分だけで使う(個人宅)」のか、「お客様に使ってもらう(事業用)」のかという「用途」の違いです。自宅の浴室に設置する場合は規制が緩やかですが、民泊やエステサロン、ジムの一部として設置する場合は、建物全体が「特定防火対象物」やそれに準ずる扱いとなり、厳しい基準が適用されます。
同じサウナ設備でも、営業目的であれば消防法上のハードルが格段に上がることを理解しておきましょう。
・簡易サウナでも届出はいる?
最近人気のテントサウナや、工事不要のボックス型サウナ。「簡易的だから届出は不要」と思われがちですが、熱源となるストーブを使用する以上、「火を使用する設備等の設置届出書」が必要になるケースがほとんどです。
特に電気式で消費電力が大きいものや、薪ストーブを使うタイプは、設備の規模に関わらず各自治体の条例で届出が義務付けられていることが多いです。「コンセントに挿すだけだから大丈夫」と安易に考えるのは禁物です。
・無視すると営業停止のリスク
もし届出をせずに開業し、後から消防署の立入検査で無届や基準違反が発覚した場合、使用停止命令や改修命令が出される可能性があります。最悪の場合、営業停止処分となり、多額の改修費用や休業損害が発生します。
また、万が一火災が起きた際に「法令違反」として保険が適用されないリスクもあります。安全な施設運営のためにも、事前相談と適正な手続きは不可欠です。
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■消防法で決まる設備のルール

サウナ室内のストーブは非常に高温になるため、火災予防の観点から「どの位置に置くか」「どんな素材を使うか」といった細かいルールが消防法や火災予防条例で定められています。これらを守らないと、消防検査に合格できず、せっかく設置したサウナを撤去・改修することになりかねません。
・壁から離すべき距離の正解
サウナストーブを設置する際、最も重要なのが壁や天井との「離隔距離(燃えやすいものから離す距離)」です。ストーブが壁に近すぎると、直接炎が当たらなくても、長期間の熱で壁の内部が炭化し、ある日突然発火する「低温着火」という火災を引き起こす恐れがあります。
製品ごとにメーカーが指定する安全な距離を確保するか、あるいは遮熱板(熱を遮る板)を設置して壁を守るなどの対策が必須となります。
・燃えにくい材料を選ぶ理由
サウナといえば木の香りが魅力ですが、消防法では室内の内装に「不燃材料(燃えにくい素材)」や「準不燃材料」を使うよう求められることがあります。特に、不特定多数の人が利用する施設や、地下・高層階に設置する場合、火災時の延焼を防ぐために厳しい内装制限がかかります。
見た目のデザインだけで木材を選んでしまうと、法令違反となるケースがあるため、防炎処理が施された木材や、不燃認定を受けた建材を選ぶ必要があります。
・条例改正で変わる設置基準
サウナブームに伴い、国や自治体のルールも変化しています。例えば、以前は公衆浴場法などで厳しく規制されていたサウナ室の構造基準が、電気式サウナストーブの安全性が向上したことで、一部の地域では緩和されるケースも出てきました。
しかし、逆にテントサウナなどの新しい形態に対しては、独自の条例で規制を強化している自治体もあります。ネット上の古い情報ではなく、最新の条例を確認することが重要です。
■感知器や散水ヘッドの設置

サウナ室は通常時でも80度〜100度を超える高温で、ロウリュによる蒸気も充満する特殊な環境です。そのため、一般的な部屋と同じ火災報知器を設置すると、誤作動を繰り返してしまいます。ここでは、サウナ専用の設備選びや、特定の条件下で設置が免除されるケースについて解説します。
・サウナ用感知器の選び方
一般的な「煙感知器」や、急な温度変化で作動する「差動式」の感知器は、サウナの熱気や湯気を火事だと勘違いしてしまいます。そのため、サウナ室には、あらかじめ設定された温度(例えば150度など)を超えた時だけ作動する「定温式スポット型感知器」などの耐熱仕様を選定する必要があります。
また、配線自体も熱で溶けないよう、耐熱電線を使用するか、熱から保護する工事が消防法で義務付けられています。
・設置が免除されるケース
「狭い個室サウナならスプリンクラーはいらない?」という相談も多いですが、原則として建物全体のルールに従う必要があります。ただし、サウナ室の床面積が極めて小さい場合や、壁や天井が不燃材料で作られているなど、一定の条件を満たすことで、スプリンクラーヘッドの設置(散水障害の除外)が認められることがあります。これらは管轄の消防署との事前協議で決まるため、自己判断は禁物です。
・非常ベルと誘導灯の配置
万が一の火災時に逃げ遅れを防ぐため、非常ベル(音響装置)はサウナ室の高い防音性能を考慮し、内部まで確実に音が聞こえる配置にする必要があります。また、停電時に避難口を示す「誘導灯」も重要です。
サウナ室内は演出のために照明を暗くしていることが多いため、真っ暗闇でパニックにならないよう、非常用照明や蓄光式の標識を設置するなど、安全な避難経路の確保が求められます。
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■届出と工事をまとめて解決

サウナの導入には、ストーブを動かすための「電気工事」と、安全を守る「消防設備工事」、そして管轄の消防署への「届出」という3つの壁があります。これらを別々の業者や行政書士に依頼すると、手間も費用も膨らんでしまいます。スムーズな開業のためには、窓口を一本化できる業者選びが重要です。
・面倒な書類作成をプロに
消防署への「炉設置届出書」などは、単に用紙を埋めれば良いわけではありません。サウナストーブのスペック表や、室内の求積図(面積を計算する図面)、配線図などの添付が求められます。
これらは専門的な知識がないと作成が難しく、不備があれば何度もやり直しになります。消防設備士の資格を持つ施工業者なら、現場の状況に合わせた正確な図面を作成し、消防署との事前協議から提出代行までスムーズに対応可能です。
・電気と消防のセット工事
サウナ作りでよくあるトラブルが、電気屋さんと防災屋さんの連携ミスです。「配線の位置が悪くて感知器が付かない」「耐熱処理がされていない」といった問題が起きると、工事のやり直しが発生します。
電気設備工事と消防施設工事をまとめて依頼できる業者なら、こうしたミスを未然に防げるだけでなく、中間マージンをカットしてトータルコストを抑えることも可能です。安全で快適なサウナを最短ルートで実現できます。
■まとめ

サウナの導入において、消防署への「届出」と「設備基準」のクリアは避けて通れない重要課題です。個人用か事業用かによって手続きは異なりますが、安易な自己判断は営業停止や火災事故などの重大なリスクを招きます。
特にストーブの離隔距離や、高温環境に対応した感知器の選定には専門的な知識が不可欠です。複雑な書類作成の負担を減らし、確実に法令を遵守するためには、電気工事と消防設備の両方に精通し、地域の条例にも詳しいプロへ相談するのが成功への近道です。安全性を第一に考え、トラブルのない安心して楽しめるサウナ空間を実現しましょう。
■サウナ設置の消防届出・設備工事なら「株式会社松電工舎」にご相談ください!

株式会社松電工舎は、大阪府堺市を拠点に、電気工事と消防施設工事・点検を行う会社です。
「自宅にサウナを置きたいが届出は必要?」「テナントに導入したいが消防法が難しくて進まない」といった、導入時の法令・手続きに関するお悩みに、親身になって対応いたします。
当社の最大の強みは、サウナ稼働に必須の「電気設備工事」と、安全を守る「消防設備工事」を一括で自社施工できる点です。通常、別々の業者に依頼して発生しがちな「配線の耐熱処理漏れ」や「感知器の設置位置ミス」といったトラブルも、両方の資格を持つプロが連携することで未然に防ぎます。面倒な消防署への「炉設置届出」や事前協議もサポートするため、スムーズな開業が可能です。
松電工舎は地域密着のフットワークを活かし、個人宅のプライベートサウナから、民泊・エステなどの事業用サウナまで幅広く対応しています。
現地調査や図面確認、概算のお見積もりは無料ですので、「この部屋に設置できるか見てほしい」「消防検査をパスできるか不安」など、気になる点は何でもお聞きください。お電話やメールフォームからのご相談を心よりお待ちしております。
法令を遵守した安全で快適な「ととのう」空間づくりを、松電工舎が全力でお手伝いします。
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