皆さん、こんにちは。
大阪府堺市を拠点に、店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。
サウナの導入を検討する際に、「消防法の基準が複雑で何を準備すればいいかわからない」「家庭用サウナでも届出は必要なのか」など、疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。サウナは火災リスクが高い設備とみなされるため、適切な設備基準を満たさなければ、開業できないばかりか、営業停止などの処分を受ける可能性もあります。
この記事では、サウナ施設の開業・運営を目指す方に向けて、消防法や火災予防条例に基づく設備ルール、非常用ブザーや感知器の設置条件、そして定期点検の重要性について分かりやすく解説します。
これからサウナの設置を考えているオーナー様や、既存施設の安全管理を見直したい管理責任者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
■クリアすべき設備のルール

サウナを開業する際、最も高いハードルとなるのが「消防法」や各自治体の「火災予防条例」です。高温のストーブを扱うサウナは火災リスクが高い設備とみなされ、一般的な店舗よりも厳しい基準が設けられています。安全な施設を作るために、設計段階から必ず組み込んでおくべき具体的な設備要件を見ていきましょう。
・ドアや扉の「開き方」
まず確認すべきはサウナ室の出入り口の構造です。消防法や条例の指導において、サウナ室のドアは原則として「外開き」または「引き戸」にする必要があります。「内開き」が認められない主な理由は、万が一室内で利用者が熱中症などで倒れた際、その体が邪魔になって中からドアが開かなくなるのを防ぐためです。
また、避難のしやすさを確保するだけでなく、外から室内の様子を確認できるガラス窓(監視窓)の設置を求められることもあります。これらは利用者の命を守るための必須条件となります。
・非常ボタンの設置場所
個室サウナや死角のあるレイアウトの場合、緊急時に外部へ異常を知らせる「非常用ブザー(非常ボタン)」の設置が必要となります。これは利用者が気分が悪くなった時や、動けなくなった時にすぐにスタッフを呼べるようにするためです。
設置場所については、「座面から手が届く位置」や「倒れ込んだ際の床付近」など、所轄の消防署や保健所の判断によって細かく指導されることがあります。単に付けるだけでなく、高温多湿な環境でも確実に作動する防水・耐熱性能を持った機器選定が重要です。
・感知器の熱対策と種類
火災を早期に発見する自動火災報知設備の感知器(センサー)も、サウナ仕様にする必要があります。一般的な部屋に使われる「煙感知器」や、急激な温度変化で作動する「差動式感知器」では、ロウリュの蒸気やサウナの通常運転時の熱で誤作動を起こしてしまいます。
そのため、一定の温度(例えば150度など)を超えた時だけ作動する「定温式」の感知器を選定し、配線も熱で溶けないように耐熱保護することが求められます。誤報によるトラブルを防ぐためにも、プロによる適切な機器選びが欠かせません。
■簡易・個室サウナの注意点

最近流行の「テントサウナ」や「家庭用サウナ」を店舗に導入する場合、「簡易的なものだから大丈夫」と安易に考えるのは危険です。たとえ小型でも、営業用として使うのか、個人的に使うのかといった「用途」や設置方法によって、適用される法律の基準が大きく変わるためです。
・用途で変わる法の条件
建物の一部を改装して個室サウナにする場合、そこが「一般住宅」なのか「公衆浴場(店舗)」なのかで消防法の扱いが激変します。例えば、民泊施設やサロンの一角にサウナを設置する場合、不特定多数の人が利用する「特定防火対象物」とみなされる可能性が高くなります。 この場合、カーテンや絨毯を防炎物品にする必要があるほか、自動火災報知設備の設置基準も厳しくなります。
また、テントサウナであっても、屋内や屋上で営業用として使用する場合は、壁からの「離隔距離(燃えやすいものから離す距離)」を保つなどの火災予防条例に基づく構造要件を満たす必要があります。自己判断せず、必ず所轄の消防署へ確認しましょう。
・届出が必須になるケース
「工事不要のコンセントタイプだから届出はいらない」という誤解も多いですが、多くの自治体の火災予防条例では、設置するサウナ設備の大きさや熱源(電気・薪など)の種類に関わらず、設置前の届出(「炉設置届出書」など)を義務付けています。 この届出を怠ると、万が一の火災発生時に重い責任を問われるだけでなく、営業停止処分を受けるリスクもあります。
また、複雑な書類作成を行政書士に依頼する場合でも、実際の設備が安全基準(離隔距離や不燃材料の使用など)を満たしていなければ許可は下りません。計画段階での早めの相談が必要です。
■設置後に必要な点検とリスク

無事に消防署の検査をパスしてサウナを開業できたとしても、それでゴールではありません。サウナは常に高温の熱を扱う施設であり、一般的な建物よりも設備の劣化スピードが早いため、法律で定められた点検と、実情に合わせたメンテナンスを継続することが火災予防の要(ポイント)となります。
・定期的な消防点検
消防法では、サウナを含む特定の防火対象物に対し、消防用設備等が正しく作動するかを定期的にチェックし、その結果を消防署長へ報告することを義務付けています。具体的には、半年に1回の「機器点検」と、1年に1回の「総合点検」が必要です。
「うちは小規模だから」といってこれを怠ると法令違反になるだけでなく、万が一火災が発生した際に保険が適用されないなどのリスクも生じます。利用者の安全を守るため、消防設備士の資格を持つ専門業者に依頼し、感知器の作動テストや非常ベルの鳴動確認を確実に実施しましょう。
・高温環境での配線劣化
サウナ特有のリスクとして見逃せないのが、熱による電気配線の劣化です。サウナ室の裏側や天井裏を通るケーブルは、長期間にわたって80度〜100度近い高温にさらされ続けることで、被覆(カバー)が硬化してひび割れたり、溶けたりすることがあります。
配線がショートすると、そこから火花が散り、壁内の断熱材などに引火して「見えない火災」を引き起こす恐れがあります。こうした事故を防ぐためには、単なる動作確認だけでなく、電気工事士による絶縁抵抗測定など、プロの視点での詳細な調査を定期的に行うことが推奨されます。
■電気と防災をまとめて解決

サウナを作るには、ストーブを動かすための「電気工事」と、安全を守るための「消防設備工事」の両方が欠かせません。しかし、これらを別々の業者に発注すると、現場での連携がうまくいかず、思わぬトラブルやコスト増を招くことがあります。スムーズな開業と安全管理のためには、業者選びも重要な戦略の一つです。
・業者を一本化する利点
通常、電気工事と消防点検はそれぞれ専門の資格が必要なため、別の会社が担当するのが一般的です。しかし、サウナ室のような特殊な空間では、この分業が「落とし穴」になることがあります。例えば、電気屋さんが配線を通した後に、消防屋さんが感知器を付ける際、「配線位置が違う」「電源が来ていない」といった食い違いが起こりやすくなるのです。
電気と消防の両方に対応できる業者に依頼すれば、こうした連携ミス(ヒューマンエラー)を未然に防げるだけでなく、窓口が一つになるため、打ち合わせの手間も大幅に削減できます。万が一の不具合発生時も、「どっちの責任か」でたらい回しにされる心配がありません。
・複雑な申請の代行依頼
消防署への提出書類は非常に専門的で、感知器の配置図や配線図など、プロでないと作成が難しい資料が求められます。これらを行政書士に依頼することも可能ですが、現場の設備状況と図面が一致していないと、検査で指摘を受け、最悪の場合工事のやり直しになることもあります。
その点、施工を行う業者が申請サポートまで行っている場合、現場の実情に即した正確な図面を作成できるため、消防署との協議もスムーズに進みます。また、各自治体の条例(ローカルルール)にも精通していることが多いため、地域ごとの細かな指導にも柔軟に対応してくれるでしょう。
■まとめ

サウナの開業には、消防法や火災予防条例といった厳しいルールのクリアが不可欠です。ドアの構造から非常ボタンの設置、感知器の選定に至るまで、専門的な判断が求められます。また、設置して終わりではなく、高温環境による配線劣化を防ぐための定期的な点検も義務付けられています。
「家庭用だから」「小さいから」といった自己判断は、営業停止や火災事故などの重大なリスクを招きます。安全な施設運営のためには、電気設備と消防設備の両方に精通したプロのサポートが欠かせません。複雑な申請から施工、メンテナンスまでを一括して任せられるパートナーを選び、法令を遵守した安心できるサウナ空間を実現しましょう。
■サウナの消防設備点検・メンテナンスなら「松電工舎」にお任せください!

株式会社松電工舎は、大阪府堺市を拠点に、サウナ施設や店舗の「消防設備点検」を主力事業として承っております。「法改正に対応できているか心配」「今の業者の点検内容で本当に大丈夫か」といった維持管理に関するお悩みは、ぜひ私たちにご相談ください。
当社の点検における最大の強みは、単にチェックするだけでなく、「電気設備工事」と「消防設備工事」まで自社で完結できる技術力があることです。 サウナ特有の高温環境では、感知器の故障や配線の劣化が頻繁に起こります。一般的な点検業者では「不備の報告」までしかできませんが、松電工舎なら「その場での修理・改修」までワンストップで対応可能です。修理業者を別で探す手間が省け、最短ルートで安全な状態に復旧できます。
松電工舎は地域密着のフットワークを活かし、半年ごとの定期点検はもちろん、開業前の消防署への届出サポートや、セカンドオピニオンとしてのスポット点検も大歓迎です。現地調査やご相談は無料ですので、「まずは点検の見積もりが欲しい」「報告書の作成を頼みたい」など、お気軽にお問い合わせください。お電話やメールフォームからのご連絡をお待ちしております。
法令を遵守した安全なサウナ運営を、点検と工事のプロである松電工舎が全力でサポートします。
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