皆さん、こんにちは。
大阪府堺市を拠点に、店舗からオフィス、ビルなどの電気設備工事、空調設備、消防点検・保守・工事を行う松電工舎です。
消防設備点検について調べていると、「この設備は自分で点検していいのか」「どこまでが無資格でできる範囲なのか」と迷ってしまうことはありませんか?建物の種類や設備の内容によって、自主点検ができる場合と専門業者に依頼すべき場合が大きく変わるため、不安を抱える方は多いでしょう。
実は、建物の用途や設置されている設備を正しく理解することで、自分でできる点検範囲を安全に見極めることができます。
そこで今回は、消防設備点検を自分で行える条件や設備の種類、注意すべきポイントについて分かりやすく解説します。アパートを管理している方や、小規模な店舗・事務所のオーナーの方はもちろん、点検の判断に迷っている方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
■自分で点検できる建物

消防設備点検を自分で行えるかどうかは、建物の用途や規模によって異なります。消防法では、防火対象物のうち一定の小規模な建物については、自ら点検を実施し報告書を提出できる制度が設けられています。ここでは、自分で点検が可能になる建物の条件を端的に整理します。
・アパートの可否
自分で点検できる代表的な建物に、一定規模のアパートがあります。共同住宅は飲食店や物販店と異なり、不特定多数の出入りが少ないため、小規模な防火対象物として扱われる場合が多く、所有者や管理者が自主点検を行えるケースがあります。ただし、共用部に自動火災報知設備やスプリンクラーが設置されている場合は、機器の作動確認が専門的となるため、有資格者への依頼が必要になるケースがあります。自分で点検できる範囲は、消火器や誘導標識の外観チェックなど、専門知識を要さない部分に限られることが一般的です。
・小規模施設の条件
事務所や小規模店舗なども、一定の条件を満たせば自主点検が認められています。ポイントとなるのは、建物規模と用途です。例えば、小規模な事務所で消防用設備が消火器のみの場合、外観や期限の確認といった点検で済み、作動に関わる複雑な機器もないため、管理者が自ら実施できます。一方で、飲食店のように火気使用が多い用途では、設備や機器が増える傾向にあり、点検内容も専門的になります。建物の用途や設置されている設備を正しく把握し、自分で行える内容かどうか見極めることが重要です。
・自主点検の届出
自主点検を行った場合は、消防署への報告が必要です。報告書は定期的に作成し、管轄の消防署へ提出します。報告書には、点検した消防用設備の種類や不備の有無を記載します。郵送での提出が可能な地域もありますが、提出方法は管轄の消防署の制度を参照してください。不備があった場合は、速やかに改修し、安全を維持管理することが求められます。
■自分で点検できる設備

自分で点検できる設備は、専門的な作動確認を必要としないものに限られます。消防法では、設備の種類によって点検内容が大きく異なり、資格が必要となる場合があります。ここでは、一般的に管理者が自ら点検できることが多い設備をまとめます。
・消火器点検の要点
消火器は比較的自分で点検しやすい消防用設備です。外観の損傷、使用期限、加圧式の場合は圧力ゲージの確認など、主に状態のチェックが中心になります。例えば、サビや変形があると作動しない恐れがあり、火災時に消火できないリスクが高まります。また、粉末や薬剤が固まっていないかを確認するために、本体を軽く揺らす点検方法もあります。設置位置が避難経路を妨げていないかといった維持管理の確認も重要です。不備があれば交換が必要となるため、定期的に見直しましょう。
・誘導灯の確認方法
誘導灯は、停電時に避難方向を示すための設備で、蓄光式と電源式があります。自分で点検できるのは主に外観の確認で、落下や損傷がないか、表示が見えづらくなっていないかを確認します。電源式の場合は、停電時の作動をボタンで確認できる機器もありますが、電気的な不具合の診断は専門性が高いため、異常があれば消防設備士への依頼が必要です。誘導標識が壁から外れかけているなどの不備も、早めに対応することが求められます。
・非常警報のチェック
非常警報設備は、火災を建物内に知らせるための警報器具です。自分でできる点検は、機器の外観や表示ランプの確認、押しボタンの保護カバーの破損がないかなどの基本的な内容に限られます。一部機器には、動作テスト用の簡易ボタンが備わっている場合がありますが、誤作動につながることもあるため、操作方法に迷う場合や不安がある場合は無理に作動確認を行わず、専門業者に依頼することが安全です。建物用途によっては、より高度な点検が義務となるため、定期的な見直しが必要です。
■自分で点検する流れ

消防設備点検を自分で行う際は、建物の設備を正しく把握し、順序立てて作業することが重要です。点検は、設備の種類に応じた方法で実施し、結果を整理して報告書にまとめます。ここでは、一般的な手順を簡潔に示します。
・点検前の準備
最初に行うのは、建物内に設置されている消防用設備の確認です。消火器、誘導灯、非常警報、避難器具などの位置を把握し、必要に応じて点検シートを用意します。点検シートは設備ごとに状態を記録できるため、後の報告書作成にも役立ちます。また、製造年や交換期限が記載された銘板を読み取る場面も多いため、懐中電灯や記録用の筆記具を準備しておくと作業がスムーズです。どの設備を自分で点検できるかを事前に見極めておくことで、作業時間の短縮にもつながります。
・点検シートの記録
実際の点検では、外観不良、作動に関わる不備、設置状態などを一つずつ確認します。例えば消火器であれば、圧力ゲージの位置、変形、サビ、設置高さなどをチェックし、不備があれば備考欄に記入します。誘導灯の場合は、落下の危険や表示の劣化などの確認が中心となります。点検シートに記録することで、設備の経年変化や維持管理の状況が把握しやすくなり、設備更新の判断がしやすくなります。点検は定期的に行うことが消防法で求められているため、記録は保管しておくことが重要です。
・報告書の提出
点検が終わったら、結果を報告書にまとめ、管轄の消防署へ提出します。報告書には、各設備の状態や不備の有無を記載し、不備があった設備については改善の見通しも書き加えます。提出方法は地域により異なり、窓口提出のほか、郵送で受け付けている場合もあります。不備が解消されていない状態での提出は、安全面のリスクが残るため注意が必要です。不備が大きい場合や専門的な作動確認が必要な設備がある場合は、消防設備士や消防設備点検資格者へ依頼し、適切な対処を行うことが求められます。
■自分でできない時の対策

消防設備点検を進める中で、設備の仕組みが理解しづらい、作動確認に不安がある、不備の内容が判断できないといった場面は少なくありません。特に自動火災報知設備やスプリンクラーのように、内部機器の作動を伴う点検は専門的で、誤った扱いは火災予防や安全確保に支障が出る可能性があります。ここでは、自分で点検できないと感じた時の判断のポイントを整理します。
・業者依頼の判断基準
業者へ依頼すべき場面として多いのは、設備が複雑、建物の用途が不特定多数の出入りを含む、あるいは点検中に不備が見つかった場合です。例えば、自動火災報知設備の誤作動や配線不良は、外観だけでは判断が難しく、作動試験が必要となります。また、飲食店や多数が利用する施設では、消防法に基づき専門的な点検が義務となるケースが多く、無資格者による点検が認められない場合があります。安全を確保するうえでも、有資格者による点検を選択する必要があります。
・不備がある場合の対応
点検の結果、不備が見つかった設備は早めに改善することが重要です。消火器のサビや変形、誘導標識の脱落、非常警報のランプ不点灯といった不備は、火災時に適切な作動ができなくなる恐れがあります。また、不備がある状態を放置したまま消防署へ報告書を提出すると、追加の改善指導が行われることがあります。不備の内容によっては、部品交換だけで済むものから、設備全体の入れ替えが必要となる場合もあるため、状況に応じた適切な対応が求められます。
・プロ点検の強み
専門業者による点検は、設備の構造や作動の理解に基づいた総合的な確認が行える点が大きな利点です。設備内部の作動試験や測定が必要な場合も、適切な機器を用いて精度の高い点検を実施できます。また、報告書の作成や消防署への提出まで一貫して対応できるため、建物管理者の負担を大きく減らすことが可能です。点検に不安がある場合や、設備が多く規模が大きい建物では、専門業者へ依頼する方が安全性と確実性の面で安心です。
■まとめ

消防設備点検を自分で行うためには、建物の用途や規模、設置されている設備の種類を正しく把握し、自主点検が認められる範囲を見極めることが重要です。消火器や誘導灯など一部の設備は外観中心の確認で対応できますが、自動火災報知設備やスプリンクラーなど専門的な作動を伴う設備は、有資格者による点検が必要となる場合があります。点検後は結果を報告書にまとめ、管轄の消防署へ提出し、不備があれば速やかに改善します。判断が難しい点や不安がある場合は、無理をせず専門業者へ依頼し、安全性と確実性を確保することが大切です。
■消防設備点検なら松電工舎にお任せください!

消防設備点検を自分で行う際は、建物の用途や設備によってできる範囲が大きく変わり、不備の判断や報告書の作成で不安を感じる方も少なくありません。特に、自動火災報知設備や非常警報などの作動確認が必要な設備は、専門的な知識が求められるため、適切な点検を行うにはプロの力が欠かせません。
松電工舎は、大阪府堺市を拠点に、消防設備点検から設備工事まで幅広く対応しています。消火器や誘導灯といった基本設備はもちろん、建物の規模に合わせた総合的な点検・整備が可能です。点検と工事を一括で依頼できるため、複数業者に依頼する手間も大幅に削減できます。
「この設備は自分で点検して大丈夫?」「不備が見つかったけれどどう対応すべき?」というお悩みも、経験豊富なスタッフが丁寧にご案内します。火災予防と安全確保のためにも、少しでも不安があればお気軽に松電工舎へご相談ください。
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